新海誠監督の映画「天気の子」を見てきました。
監督自身が「賛否両論分かれると思う」とおっしゃっている通り、
実際に賛否両論分かれまくりなこの映画。
実際に見てきた感想をガッツリネタバレ込みで
書いていこうと思います!
目次
天気の子・あらすじ
主人公は東京の離島から家出してきた少年。帆高。
東京に向かう船の上で、あやしい大人、須賀圭介と出会います。
須賀と別れて、帆高は東京では仕事を探しますが、
家出してきた未成年に仕事はなかなか探せず、
結局、須賀を頼って須賀の経営する弱小な会社で、
住み込みで仕事をさせてもらいます。
仕事内容はオカルト雑誌の記事作成。
ちょっと時間が前後しますが、
帆高は東京で仕事を探しているときに
陽菜という少女と出会っていました。
また、別のとき、東京の繁華街のゴミ箱で
帆高は捨てられた拳銃を手にしていました。
陽菜と再会したとき、
陽菜はお金欲しさに怪しい男を相手に仕事をしようとしているところでした。
帆高は陽菜を救うために
威嚇のために拳銃をぶっ放したら、
それはなんと本物!
邪魔された陽菜は最初はキレますが、
結局仲良くなります。
そして、陽菜が100%の晴れ女であることを知った帆高は
その能力を利用して、
「必ずお天気にする拝み屋」としてお金を稼ぐことを思いつき、実行します。
その頃東京は異常気象で雨続きだったので
晴れを望むお客さんは多く、
仕事は順調に進んでいきます。
神宮の花火大会の主催者まで
陽菜に仕事を依頼するように。
このシーンで、涙が出そうになりました。
天気を、天の気を人が支配しようとしてはいけない。
その禁忌を犯している陽菜には
きっと後から天罰が下るんだろうなと思って、
空を晴れにしていく幻想的な陽菜を見ながら
この後の運命が予想されて涙が出そうになりました。
神宮の花火大会の日まで晴れにしてしまった陽菜と帆高は
有名になりすぎたので、次の仕事を最後に
仕事をやめることにしました。
最後の仕事を依頼したのは須賀圭介。
離れて暮らしている娘と公園で遊ぶために
陽菜に依頼したのです。
最後の仕事を終えた陽菜ですが、
天の気を変え続けた代償として体が消えようとしていました。
それが納得できない帆高は
なんとかして陽菜を救おうとします。
ですが帆高は、家出していたことや
拳銃を所持していたことが警察にばれてしまい追われます。
それでも「陽菜を救いたい」という一心で
警察から逃れ続ける帆高。
陽菜と、陽菜の弟と三人で逃げている途中、
ついに陽菜は消えてしまいます。
陽菜が消えたことで、空には晴れが戻ってきました。
陽菜が犠牲になって、世界に晴れが戻ってきたのです。
それでも、納得がいかない帆高。
陽菜を探し続けます。
陽菜が天気の子になったときにいた、廃屋の屋上の神社に行ったら
陽菜が取り戻せると信じて、
警察を振り切りひたすら逃げ続ける帆高。
須賀圭介は、そんな帆高に対して
「大人になれよ」と諭します。
それを振り切り、ひたすら逃げ続ける帆高。
須賀圭介のところには、帆高の情報を聞きに刑事が来ます。
「自分の人生を棒に振ってでも救いたい人がいるんですねぇ。」
という、刑事の言葉を聞いたとたん、
自分でも気付かないうちに須賀圭介は涙を流していました。
最後は、娘の親権争いが絶望的な状況になるとわかりながら、
須賀圭介は帆高の逃亡を助けます。
須賀圭介と、陽菜の弟の助けも借りて、
やっと陽菜のところへ行けた帆高。
空の上で自分の運命を受け入れている陽菜に
帰って来いと誘う帆高。
自分が戻ると世界に影響するから戻れないという陽菜。
そんな陽菜に帆高は告げます。
「世界なんかどうでもいい。
陽菜に戻ってきてほしい!
陽菜自身のために祈ってほしい。」
それを聞いて戻る決心をした陽菜。
陽菜は戻ってきましたが、
その代償として晴れが戻ることはなくなってしまいました。
雨は三年間降り続き、
なんと東京が沈んでしまいました・・・。
帆高は離島の高校を卒業した後、
東京に戻ってきます。
そして陽菜に再会するというところで物語は終わりました。
主人公・帆高に関して。
帆高に関しては、「子供だなあ」と思います。
「天気を操る」ということを陽菜にさせたのに、
その代償を払わないで結局世界を雨にしてしまいました。
行動はするけど責任は取らないってものすごくワガママなんじゃないかなと思いました。
天気の子・結末に対する感想。
これはですね・・・。
シンプルに「天の仕返し怖い!」です。
女の子一人人柱にならなかったからといって、
3年間雨降り止まずって、執念深すぎませんか??
しかもまだ雨は止んでいないし・・・。
この結末について、私なりに考えたことを書きます。
それは、天に逆らってはいけないということです。
自然には調和して生きていかないといけない。
天を操れると思ってはいけない。
調和の中で生きていかないといけない。
雨がたくさん降っても、
天気の日が続いても、
それはどちらも天の気。
天の気はひと都合で動いてはいない。
それを支配しようとしてはいけない。
また、最近よく「異常気象」という言葉が聞かれます。
ですが、人の歴史ってせいぜい数万年ですよね??
それに対して、地球の歴史って46億年ですよね??
その長い歴史の中で人間が暮らしやすい気候っていうのは一握り。
今過ごしやすい気候なのは本当に偶然で、
決して人間がどうこうできるものではないんですよね。
だから、天気をどうにかできるとか考えないで、
天気に寄り添って、そこに住まわせてもらうという感覚で
謙虚に生きていかないといけないと思うんです。
それが私の感想でした。
須賀圭介というキャラクターのなぞ。
一番の謎は須賀圭介です。
なんで須賀圭介はフェリーに乗っていたんでしょう。
なんで須賀圭介は親権が得られていないんでしょう。
なんで須賀圭介は涙を流したんでしょう。
「自分の人生を棒に振ってもいいほど守りたい人がいる」
この言葉を聞いたときに須賀圭介は涙を流しました。
ということは、須賀圭介自身も
「自分の人生を棒に振ってもいいほど守りたい人」がいて、
でも結局その人を守ることができなかった、と考えます。
そしてそれはやっぱり奥さんだと思います。
「天気の子」のレビューを読むと、
須賀圭介の奥さんも天気の子だという考察がありました。
奥さんも天気の子だったので、人柱になることで世界を救ったけど
その代償として消えてしまったという考察です。
私は最初、これはありえないと思いました。
「天気を晴れにする巫女は最後は人柱になる」ということを知っていたら、
陽菜に晴れ女を依頼することはないと思うからです。
それか、須賀圭介は本当に、最後は陽菜を犠牲にすれば
世界に晴れが戻ると知って、それをよしとしていたのでしょうか?
それが、「大人になれよ」ということでしょうか?
「自分も我慢したんだから、世界を守るために帆高も大事な人を犠牲にすべき」と考えたんでしょうか。
で、やっぱりそのことを後悔していて、
帆高を助けたのかなと思いました。
以上、天気の子のネタバレ感想レビューでした。
映像がとても美しかったです。
衝撃のラストを見たときはびっくりしましたが、
そしてやっぱり主人公帆高へのモヤモヤは消えないですが、
映像がとても美しかったし、また、須賀圭介についても気になったので
またもう一度見てみてもいいかなと思いました。
【追記】
読み返してみて思ったんですが、
帆高に対するモヤモヤは私自身の気持ちの問題かもしれません。
世界を雨にしてしまっても自分のわがままを通すということをした
帆高のことが自分自身うらやましいのかなと思いました。
最後に。
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