【辛口書評】せなけいこさんの古典的絵本を読んでみたけど・・・・。

うちはよく本を読む方だと思います。
先日も子どもと一緒に本屋さんに行って、いろいろな本を立ち読みしてみました。

 

そしたら、せなけいこさんというかたが書かれた
「あーんあん」と「いやだいやだ」の本があったので、久しぶりに読んでみました。

 

・・・・ら、
この本の価値観って、かなり昭和で古いなあ・・・と思ってしまいました。

 

ちなみに、せなけいこさんの絵本は「おばけのてんぷら」とかの
おばけシリーズを持っていて、絵もかわいいし
お話もおもしろいので好きな作家さんです。

 

ですが、「あーんあん」の絵本と「いやだいやだ」の絵本を
どうして古いと思ったのか書いていきます。

 

あーんあんの絵本について感じたこと。

 

まずは、あーんあんの絵本。

これは、保育園に預けられた男の子が泣いてしまって、
そしたらほかの子も泣いてしまって、
保育園からママに電話がかかってくるというお話です。

これは、

「保育園に入れられる子どもはかわいそう」

という決め付けがあり、これが古い価値観だなと思いました。

 

ほかはどうかわかりませんが、
私の住んでいる地域は素敵な保育園、
ここに入れたいと思う保育園がたくさんあります。

保育園に入れることがこどもにかわいそうだと思いません。

むしろ、さまざまな体験をさせてくれるし、
お友達と関われるし、いい環境だと思っています。

そして、泣いたとしても最初だけで、
ママが行ってしまったらコロッと機嫌が良くなって遊びだす子も
たくさんいるそうです。

「泣いていたらママに電話する」というのも
現実に即していないと思いました。

泣いているぐらいではたぶん電話はかかってきません。

体調不良なら電話がかかってくるかもしれないですが、
そのときはまず検温をするはずです。

そもそも、「子どもが泣いている」ぐらいで保育園に迎えに来れる状況じゃないから
子どもを保育園に入れているのです。

仕事を仕事として見てくれていない書き方だなと思いました。

 

 

いやだいやだの絵本

 

次は「いやだいやだ」の本。

 

子どもがいやだいやだというので、
それならとまわりもみんないやだいやだと言いはじめます。

お母さんは抱っこもしてくれません。

これは、逆にこどもがかわいそうだなと思いました。

「イヤだと言うのは悪いこと」と大人都合のとらえかたで、
どうしてこどもがイヤだと言うのか考えていません。

こどもは、2歳頃は自我が芽生えてくるので、
たいした理由もなくイヤだと言いますが、

それは、「自我が芽生えている」という立派な成長です。

大人を困らせるための行動ではありません。

 

もちろん、こどもが理由もなくいやだいやだというのは確かに困ります。
でも、成長なので不可避のプロセスなのです。

親がうんざりするのもわかります。

でも、こどものことも考えずに、

「いやだいやだばかり言う子には抱っこしない」と、

おかあさんがお手本にしてしまいがちな絵本で言うのは
ものすごく危険なのではないかと思いました。

 

 

大事なのは、

「こういう時期なのね。自我が芽生えているのね。」
広い心で受け止めること。

これができなくて、イライラしてしまうなら、
親が疲れている証拠です。

自治体の家事サポートでもなんでも頼って、
まずは親自身が自分を休ませることが大事だと思います。

 

以上、辛口書評でした。

 

(※いろいろ書いたのですが、せなけいこさんのほかの絵本はとっても好きです。)

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